北海道付近は冬型の気圧配置がようやく緩み、夜にかけて緩やかに高気圧に覆われるでしょう。日本海側でも久しぶりに星空が広がりそうです。宵の空には二つの惑星、木星と金星が明るく輝いています。
宵の空に映える木星と金星
太陽が沈みしばらくすると、まだ明るさが残っている南西の空の低い所に輝く星が見えてきます。太陽系で最も大きい木星です。南西の空が開けていれば、街灯など街明かりがある所でも簡単に見つけることができるでしょう。また、木星の右下のさらに低い所には、宵の明星、金星も確認できるかもしれません。
これらの二つの輝く星は空の低い位置にあるため、午後6時頃には沈んでしまいます。しかし北にある北海道は、午後4時過ぎには日が沈むため、本州方面に比べて空が暗くなるのが早く、少し長い間観察できます。
木星と金星は肉眼でもその明るさを十分楽しめます。さらに望遠鏡を用いると、木星のそばには寄り添うように光る4つの衛星を観察することができますし、木星本体の縞模様も観ることができるかもしれません。