東海は3連休に大雨の可能性　台風21号と前線の影響　週間天気(気象予報士竹下　のぞみ 2024年10月28日)

東海は3連休に大雨の可能性　台風21号と前線の影響　週間天気

日本気象協会中部支社

竹下　のぞみ

公開：2024年10月28日12:53

東海地方は、今週は曇りや雨の日が多いため、晴れ間の出る日は日差しを有効にお使いください。11月はじめは、台風周辺の暖かく湿った空気の流れ込みが強まり、大雨になる可能性があります。最新の台風情報や気象情報に注意してください。

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今日28日　この後の雨は?
台風21号の今後の進路　東海地方への影響は?
週間天気　晴れ間を有効に　3連休は最新の天気予報を確認して
東海地方　11月に台風が接近したことは?

今日28日　この後の雨は?

今日28日の東海地方は、朝まで雨の降った所が多くなりましたが、正午現在、平野部を中心に晴れ間が出てきています。
雨を降らせた低気圧や前線に伴う雨雲が、東海地方から一旦離れるため、午後は晴れ間の出る所が多くなりそうです。ただ、静岡県では、気圧の谷や湿った空気の影響が残るため、今夜にかけても雨の残る所があるでしょう。大雨の心配はない見込みです。

台風21号の今後の進路　東海地方への影響は?

大型の台風21号は、今日28日午前9時現在、フィリピンの東にあって時速10キロで西北西へ進んでいます。中心気圧は985hPa、中心付近の最大風速は25m/sです。
台風は今後も北上を続け、10月31日(木)から11月1日(金)頃、台湾付近を進む見込みです。その後、進路を東寄りに変えて、2日(土)には熱帯低気圧に変わり、東シナ海へ進むでしょう。

【東海地方への影響は?】
東海地方は、台風と前線による大雨に注意が必要です。11月1日(金)以降、3連休にかけて、台風周辺の暖かく湿った空気が大量に流れ込んで、本州付近の前線の活動が活発になる可能性があります。「台風+前線」は、東海地方へ大雨をもたらす組み合わせです。なお、この先の台風の進路次第では、東海地方への影響は変わることがあるため、最新の台風情報や気象情報に注意してください。

週間天気　晴れ間を有効に　3連休は最新の天気予報を確認して

明日29日も、本州の南には前線が停滞する見込みです。また、気圧の谷や湿った空気の影響も受けるため、明日29日は午前中は所々で雨が降り、午後は広く雨となるでしょう。30日(水)午前中にかけて広い範囲で雨が続き、雨脚が強まる時間もありそうです。
30日(水)午後は晴れ間が戻り、31日(木)も、大体晴れる見込みです。貴重な日差しとなるため、洗濯物の外干しや布団干しなどに、有効にお使いください。

11月1日(金)以降は、再び雨が降りやすいでしょう。予報がまだ先になるため、雨の降る時間や範囲は、最新の天気予報を確認するようにしてください。

東海地方　11月に台風が接近したことは?

東海地方の台風接近数の平年値は、9月がピークとなっていて、11月はほとんどありません。台風21号が台風としての勢力を保って、東海地方に接近することがあれば、1990年以来になります。

ちなみに、1990年11月に東海地方に接近した台風は、1990年11月30日に和歌山県に上陸した台風28号です。台風28号は統計のある1951年以降、上陸日時が最も遅い台風で、また、11月に上陸した台風は、この1回しかありません。

※台風の中心が静岡県、愛知県、岐阜県、三重県のいずれかの気象官署等から300 km以内に入った場合を「東海地方に接近した台風」としています。