台風16号　あす伊豆諸島にかなり接近　東海・関東・東北も暴風や大雨の恐れ(気象予報士吉田　友海 2021年09月30日)

台風16号　あす伊豆諸島にかなり接近　東海・関東・東北も暴風や大雨の恐れ

日本気象協会本社

吉田　友海

公開：2021年09月30日07:26

大型で非常に強い台風16号は、あす10月1日(金)の明け方から昼過ぎに伊豆諸島にかなり接近する予想です。伊豆諸島は大荒れの天気で、東海や関東、東北の太平洋側でも暴風や大雨の恐れ。

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台風16号　非常に強い勢力で伊豆諸島にかなり接近
暴風や高波に警戒
大雨の恐れ

台風16号　非常に強い勢力で伊豆諸島にかなり接近

30日(木)午前6時、大型で非常に強い台風16号は日本の南を北北東へ進んでいます。

台風は非常に強い勢力を維持したまま、10月1日(金)の明け方から昼過ぎにかけて伊豆諸島にかなり接近するでしょう。その後、台風は加速しながら日本の東を北東へ進み、3日(日)までに温帯低気圧に変わる予想です。

暴風や高波に警戒

伊豆諸島や東海から東北の太平洋側沿岸では、10月1日(金)に暴風となる所があるでしょう。
10月1日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は伊豆諸島で35メートル(50メートル)、関東地方、東海地方で25メートル(35メートル)、東北地方で20メートル(30メートル)です。暴風に警戒してください。交通機関への影響にも注意が必要です。

特に、伊豆諸島では、一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散する恐れもある猛烈な風が吹く見込みです。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。

また、高波には広い範囲で警戒が必要です。
沖縄や奄美は30日(木)昼前にかけて、小笠原諸島や九州から近畿の太平洋側では30日(木)から10月1日(金)にかけて、東海から東北の太平洋側では30日(木)から2日(土)にかけて、うねりを伴って大しけとなる所があるでしょう。特に、伊豆諸島では、1日(金)はうねりを伴った猛烈なしけとなる所がある見込みです。海岸付近には近づかないようにしてください。

大雨の恐れ

伊豆諸島では30日(木)から雨が強まり、10月1日(金)は東海や関東、東北の太平洋側でも非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる恐れがあります。

10月1日(金)午前6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、伊豆諸島で200ミリ、東海地方で100ミリ、関東地方で80ミリです。その後、2日(土)午前6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、伊豆諸島で100から200ミリ、関東地方で100から150ミリ、東海地方、東北地方で50から100ミリです。

土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。伊豆諸島では落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。