週間花粉情報　九州でやや多く飛ぶ日も　中国、四国～関東はまだ少ない予想(気象予報士吉田　友海 2022年02月15日)

週間花粉情報　九州でやや多く飛ぶ日も　中国、四国～関東はまだ少ない予想

日本気象協会本社

吉田　友海

公開：2022年02月15日06:50

この先1週間の花粉の飛散量は、九州ではやや多く飛ぶ日があるでしょう。花粉症の方は対策をなさってください。中国、四国から関東ではまだ少ないでしょう。

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九州ではやや多く飛ぶ所も　中国、四国～関東は少ない
帰宅後の花粉対策

九州ではやや多く飛ぶ所も　中国、四国～関東は少ない

先週、九州では花粉が飛散開始となりました。(飛散開始日とは、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日のことです。)

この先1週間の花粉の飛散量は九州では「やや多く」飛ぶ日もあるでしょう。花粉症の方は対策をなさってください。

中国、四国から関東ではまだ「少ない」予想です。花粉の飛散開始とはなっていない所も、わずかながら花粉は飛んでいますので、敏感な方は対策をした方が安心です。

3月になると、広くスギ花粉の飛散がピークを迎えそうです。まだ症状の出ていない方もピークを前に病院で薬を処方をしてもらうなど、早めに対策をしておくと良いでしょう。

帰宅後の花粉対策

花粉の飛散がピークの際は、外出時だけでなく、帰宅後の対策も大切になります。

外出から帰ってきたら、うがいをしましょう。また、洗顔をして花粉を落とすとよいでしょう。髪の毛にも花粉が付着するのでしっかりとシャンプーをするのも効果的です。なお、花粉飛散シーズンに窓を全開にして換気すると大量の花粉が室内に流入します。花粉のピーク時に1時間の換気をしたところ、3LDKのマンション一戸で、およそ1000万個もの花粉が屋内に流入したとの実験結果もあります。新型コロナウイルス感染予防のため、換気をする機会が多いかと思いますが、窓を開ける幅を10センチ程度にして、レースのカーテンをすることで、部屋の中に入ってくる花粉の数を、全開にした時と比べておよそ4分の1に減らすことができるという実験結果もあります。窓を開ける幅は少しでも構いませんので、なるべく換気しながら花粉を防ぎましょう。
なお、床やカーテンなどに花粉が多数付着している可能性がありますので、こまめに掃除をし、カーテンは定期的に洗濯をするとよいでしょう。