
約300年ぶりに石垣の修復工事が行われている岩手県盛岡市の盛岡城跡で、5月25日から石垣の積み直しが始まりました。2024年11月頃に完成する予定です。
森尾絵美里アナウンサー
「重さ最大3トンあるいびつな形の石をミリ単位の調整を重ねながら積み上げます。まさに職人技です」
25日から始まった国の史跡・盛岡城跡の石垣積み上げ作業。
三ノ丸北西部の石垣は前回、江戸時代の修復から約300年以上経ち、一部がせり出すなど崩れる危険性が高まり、2021年から盛岡市が修復のため、一旦解体していました。
作業は、東京から石垣修復の技術を持つ3人の石工が集まり慎重に進められました。
これから343個の石を約8メートルの高さまで角度やバランスを見ながら元の位置に戻していきます。
盛岡市都市整備部 佐々木亮二文化主査
「我が国の歴史を代表する城の1つで、先人の築いてきた歴史がこの石垣そのもの。それらを未来に託すような工事にしたい」
今後は1日に3・4個のペースで石が積み上げられ、2024年11月ごろまで作業が行われる予定です。