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    最もご長寿「気象観測」が大事な理由は…? 「過去のデータが未来の予報に役立つ」気象予報士が解説

    2025年09月16日10:30

    テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は敬老の日にちなんで「気象観測の大切さ」についてお伝えする。

    まずは視聴者から寄せられた「みやそら通信」の写真をご紹介。

    今回は14日の夕焼け空に赤い雲が浮かぶ写真が寄せられた。撮影は、倉永なっちゃんさん、RNさん。古山予報士も、UMKシーガイアジャムナイトの会場からこのような雲を見たという。非常に綺麗な雲だ。雲が赤くなるのは、「水蒸気の多さ」が原因という事だ。

    水蒸気が多いという事は、雲が多くなりやすいという事。この日、えびの市では夕立が発生した。「みやそら通信」には、低い場所に虹が見られる写真も寄せられた。撮影は、まったりちゃんさん。かなり低い位置の虹で、古山予報士は「えびの市は夕立ちが発生しやすいので、“虹の街”とも言えるかもしれない」と、新たなアピールポイントを提案した。

    15日は「敬老の日」ということで、ここでお天気クイズ。「気象観測」「気象庁」「天気予報」の中で「ご長寿」つまり、最も歴史が長いのはどれだろうか…?

    正解は、150歳を迎えた「気象観測」とのこと。1875年6月5日に始まったそうだ。ちなみに「天気予報」は141歳、1884年6月1日から。「気象庁」は69歳。1956年7月1日設置。意外と若い…?

    天気予報ができるまで

    古山予報士は、「天気予報のためには、気象観測が何よりも大事」と、話を続ける。

    天気予報ができるまでの過程を見てみると…

    1 アメダスなどで気温や風速、雨量などの観測データを集める
    2 そのデータをもとに、スーパーコンピューターが未来の気象を予測する
    3 予報官や気象予報士が予報を検討・発表

    古山予報士はこの流れを大衆的に表現。

    「あぁ~、この前、ビール10杯飲んじゃって記憶と財布をなくしたから、きょうは5杯ぐらいにしておこう」

    …天気予報とビールの飲み方の接点はよくわからないが、つまりは、「過去のデータ」が「未来の予報に役立つ」という事を、たとえ話で表してみた、ということだ。

    ということで、この日の観測データとして、最高気温を確認する。美郷では35.3℃、宮崎市も33.1℃と、6月後半から約3ヶ月間、同じような気温が続いている。

    これにより、新たな記録も生まれている。宮崎市では年間の「真夏日日数」が過去最多を更新して89日となった。また、美郷では過去「最も遅い猛暑日」となった。これらの最高気温や雨雲のデータなども、将来どのくらい暑くなったらどのくらいの確率で夕立が発生するか、といった「未来の予報」に役立つということだ。

    (テレビ宮崎)

    最もご長寿「気象観測」が大事な理由は…? 「過去のデータが未来の予報に役立つ」気象予報士が解説
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