
「春の交通安全県民運動」が11日、始まりました。
増加する交通事故に歯止めをかけるため、ご当地グルメを配るなど各警察署が独自の取り組みを展開しています。
◆警察官
「思いやり、譲り合いの気持ちをもった運転に努めてください」
マイクを握り安全運転を呼びかけるのは、福岡県警のDJポリスです。
11日、各地で始まった「春の交通安全運動」。
このうち福岡市の早良警察署では、交通事故の約3割が自転車関連のものだったことから、努力義務となっているヘルメットの着用を呼びかけました。
◆早良警察署 交通課 山崎謙一郎 課長
「頭部へのダメージを減らすことで、自転車で交通事故にあったときの被害をより軽減できるので、特にヘルメット着用を呼びかけていきたい」
警察によりますと、県内の事故発生件数は今年に入り6567件と、前の年の同じ時期より469件増加。
死者の数も36人と前の年より18人多く倍増しています。
こうした状況に歯止めをかけるため、福岡県久留米市の道の駅で配られていたのが-
◆交通安全推進委員
「春の交通安全運動です。安全運転でよろしくお願いします」
受け取った袋には「事故ゼロ達成諦(あきら)めん」の文字。
中にはなぜか久留米名物の「久留米ラーメン」が。
これは「諦めん」と「ラーメン」をかけたダジャレで交通安全を訴えかける作戦で、行き交う人々に300食が配布されました。
◆久留米警察署 稲永徹 交通管理官
「ご当地グルメのラーメンを配布することで、地域住民と一体となって事故ゼロを達成する」
大型連休が終わり、緩みがちな気持ちを引き締めるため、春の交通安全運動は5月20日まで行われます。