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    【能登半島地震】「新しい希望を」孫に引き継ぐ日に大地震…レジャー施設「ケロンの小さな村」甚大被害にも村長は未来見据える 石川・能登町

    2024年01月12日07:11




    石川・能登町の山中にある自然体験施設「ケロンの小さな村」。

    15年かけて整備した“村”が地震で被災、その悲痛な思いを“村長”が語った。




    63歳の頃から15年もの歳月をかけて作り上げた施設が…





    被災した石川・能登町(鳳珠郡)の自然体験施設「ケロンの小さな村」。





    案内してくれたのは、施設を運営する、上乗秀雄(じょうのり・ひでお)さん(79)。





    「ケロンの小さな村」は、上乗さんが63歳の頃から15年もの歳月をかけて作り上げた自然体験施設だ。





    自然の中でのびのび遊びながら環境について学べるこの場所、約3300平方メートルの広大な敷地に手作りの遊具が数多く設置され、子ども達の笑顔があふれる場所だった。





    しかし、今回の地震により、施設のいたるところで崩落や地割れが起き、シンボルの水車や建物が崩れる被害に見舞われた。



    「子供たちが水遊びする場所を作ったんですけど、それが崩落してしまってね」、「ツリーハウスは、下の方が地割れしています」、「土台が崩れているでしょう」、「自分で作ったんです」



    上乗さんは、施設を案内しながら被害状況や遊び場の説明をしてくれた。



    「作り直すことにも、また、意味がある」と未来を見据える



    上乗さんが案内してくれたのは、地震前パンやピザを提供していた工房。





    「これが石窯だったんですよ。ケロン村を作る時に真っ先に作ったのがこれ(石窯)なので、本当に思い出があって大切な石窯だったんですけど…」と肩を落とす。





    2022年5月に、この村を取材した際も、たくさんの子どもたちのためにピザが焼かれていた自慢の石釜も、元の形を完全に失った。



    「今年はちょっと焼けないかなと…うん…」



    2024年から「ケロンの小さな村」の運営を、東京から石川に帰ってきた孫に引き継ぐことにしていたが、そのスタートとなる元日に地震が発生した。





    しかし、上乗さんは悲しみの先にある未来を見据え、村に希望の火をともそうとしている。

    「これがケロンの出発の原点なんで、何としてもこれは復旧復興したい。悪いことばかりじゃなくて、新しい希望をね。自分で作ったって何よりも愛着ができるからね。作り直すことにも、また、意味があるかなと」

    (「イット!」 1月11日放送より)




    【能登半島地震】「新しい希望を」孫に引き継ぐ日に大地震…レジャー施設「ケロンの小さな村」甚大被害にも村長は未来見据える 石川・能登町
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