排水ポンプの故障が、浸水被害を拡大させていたことが分かりました。6月2日の大雨で、静岡県沼津市が設置していたポンプが何らかの原因で動かず、市は代わりの設備を設置しました。
雨宮帆風 記者:
毎秒3トンを排水できるこちらのポンプは、いまも運転が停止しています。市は同じような浸水被害を防ごうと、仮設のポンプを設置しました
浸水被害を受け業務を一時停止した、沼津市の「きせがわ病院」。
きせがわ病院 看護介護統括局長・塩田 美佐代 さん:
そこに川(水路)が流れていて、先にある本流に流れていくようになっている。水路があふれてきて平らになったと思ったら、ここ(病院内)に来ました
そばを流れる水路に設置された排水ポンプは、2日の午後5時半頃に何らかの原因で運転が停止し、現在も動いていません。
市によりますとポンプが動かず狩野川に排水できなかったことで、水路の水があふれ、浸水被害の範囲が広がったとみられています。
これを受け市は8日夜からの雨に備え、8日までに応急対策として国交省から借りた排水ポンプ車などを設置しました。
近くに住む人:
早い対応をしてくれた
沼津市 河川課・手塚 浩司さん:
2日の大雨で(排水ポンプが)故障して、この地域に水没の被害が出てしまった。起こさないように、同程度の排水の水量が確保できる仮設の水中ポンプを用意した。皆さんの財産を守るためにもこの機能は必要だと思うので、同じ災害を繰り返さないように市の職員が力を合わせて
8日夜から9日にかけての雨で水位が上がることはなく、仮設のポンプは作動させなかったということです。
市はポンプが動かなかった原因を調べる方針です。