11日、年に一度の山の日を迎えた富士山。
すっきりとした青空が広がり、絶好の登山日和となった。
5合目で緊張した表情を浮かべていたのは、富士登山に初挑戦する人々。
富士登山に初挑戦する人「不安です、体力的に登れるか」、「富士山を登りに来ました。がんばれそう」
11日の登山にあたって、多くの人が気にしていたのが、台風7号の動き。
富士登山口がある山梨県は、台風7号の暴風域に入る可能性があり、週明けの14日ごろから、警報級の大雨となるおそれがある。
そのため、台風が接近する前に富士山に登ろうと、予定を早めた登山客も少なくなかった。
登山客「天気図とにらめっこをして、行けなくなるよりは行けるうちに。今しかチャンスがなさそうなので行こうと思いました」、「台風が近づいて来ているので、天候が悪くなる前に早めに来たいと」
連日、満室状態が続く山小屋も、台風の接近で予約キャンセルが相次いでいる。
山荘菊屋・渡辺昇さん「確実に台風が来そうな日にちは、3分の1くらいキャンセルが出た。電話が鳴ると、『え...?』またキャンセルか、となる」
さらに5合目にある宿泊施設では、団体客など予約の2割ほどが、急きょ日程を変更したという。
富士山みはらし・井出雄貴取締役専務「17日・18日に予約を変える方が結構多い。日程が変えられない方もいて、キャンセルも出ています」
山の天候は変わりやすいため、気象情報をこまめにチェックし、無理な登山は控えることが求められている。