発生3日目となった岩手・大船渡市の山林火災は、28日午前11時30分現在も火の勢いが衰えていません。
これまで男性1人の遺体が見つかり、焼失面積は27日までの2倍に拡大しています。
延焼が続く大船渡市赤崎町合足地区の上空から中継でお伝えします。
発生3日目となった28日も、至るところから白い煙が上がっています。
煙がかなり広い範囲に渡っていて、どこで火が上がっているのか、上空からでも大変分かりづらくなっています。
また、この辺り建物も点在しており、付近に煙が迫ってきています。
近くの道には消防車両の列が確認できます。
27日は煙が海側へ流れていましたが、28日は陸側に流れていて、風向きに変化があるようです。
一方、大船渡市の漁港近くの火災現場では27日、建物が焼け崩れている中、2人の消防隊員が焼けたがれきをかき分けながら消火活動を行っていました。
26日に発生した大規模な山林火災では、焼失面積が27日までと比べて倍以上となる1200haに達し、建物の被害は84棟以上にのぼっています。
延焼の拡大に伴い、避難指示の対象は1340世帯・3306人に拡大され、27日夜は市内の避難所に877人が身を寄せました。
避難した住民は「ほぼなんの情報も入ってこないというのが心配で。眠りも浅いかなという感じです」と話します。
この火災では27日、市内の小路地区で男性1人の遺体が見つかっていて、市が安否不明者の確認を急いでいます。
また、県では仮設住宅の整備に向けた調整に着手しています。