岩手・大船渡市の大規模な山林火災は3月1日で4日目です。
延焼は続き、避難指示の対象は4596人に拡大されています。
避難所の大船渡市三陸町、越喜来小学校から、FNN・齊藤健太記者が中継でお伝えします。
避難所には1日午後5時半現在、約220人が身を寄せています。
1日午後に避難してきた70代男性は「一緒に暮らしてきた猫2匹を外へ逃がした。自宅まで延焼してしまうと残してきた猫に被害が及んでしまう可能性があるから」と話しました。
市では1日朝、避難指示の対象を1896世帯4596人にまで拡大しました。
これは市の人口の約15%にあたります。
大船渡市の大規模な山林火災は、発生から1日で4日目を迎えました。
1日朝の時点で焼失面積は約1400haに広がり、西側の住宅地と北側の山間部の方向へ延焼しているということです。
応援部隊を含めた消火活動は夜通し行われていますが、折からの「強風」で収束する見通しは立っていません。
大船渡湾の船からも山から強い勢いで立ち上る煙が見えました。
港では、火の手から漁船を守ろうと仲間の船に乗る漁業関係者の姿もあり、話を聞くと「(漁船を)避難させるところです。安全な所に。避難地区なので避難区域外に」「(住んでいる地区に)入れないから家がどうなっているか全然分からない」などと答えました。
大船渡市には、12日連続で乾燥注意報が発表されています。
岩手県では、5日に広い範囲で雨や雪が降る予報となっています。