トルコを襲った集中豪雨。
街は一面が水浸しとなり、生活に悪影響を及ぼす深刻な洪水被害が拡大しています。
現地時間3日朝から集中豪雨に見舞われたトルコ・トラブゾン市。
黒海沿岸の街は茶色く濁った水にのまれ、水没してしまっています。
排水が追い付かず、マンホールからは雨水があふれ出していました。
まるで川のようになった道路を、多くの車が水しぶきを上げながらゆっくり走行していました。
さらに、上空からドローンが捉えたのは深刻な被害の状況でした。
茶色く濁った水が、すさまじい勢いで道路に押し寄せている様子が分かります。
映像からは、大量の土砂が道路を一気にのみ込んだとみられる状況が確認できました。
さらに、住民とみられる女性が濁流の中を歩く様子も記録されていました。
被害の状況を目の当たりにした住民からは、「残念ながらインフラがない、道がない。何もないんです。今後悪いことから神様が救ってくれますように」と戸惑いの声が聞かれました。
さらに別の地区では、ある場面が撮影されていました。
水の上に浮かべたベッドに飛び乗る住民。
すると、ベッドの上で腹ばいになり、両手をオールのように使い、水没した街を移動していました。
この集中豪雨で、72歳の男性が行方不明になっています。
また、車50台ほどが水没し、多くの建物が床上浸水する被害が出ています。
豪雨のピークは過ぎましたが、さらなる被害拡大に警戒が続いています。