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    【解説】猛暑ピークあす群馬・桐生で41度予想…なぜ40度連発?「ヒートロウ」とは 「東京や神奈川の高温な空気集めて熱風吹かせる」

    2025年08月04日18:50

    4日も暑かったが、5日はさらに暑く、群馬・桐生市では41℃と災害級の暑さが予想されている。なぜ2025年の夏は40度連発の暑さとなっているのか、三井気象予報士と見ていく。

    12日連続の39度越え

    フジテレビの三井良浩シニア気象プロデューサーは気象予報士歴30年だが、最近の異常な暑さをどう見ているのか。

    三井良浩気象予報士:
    30年ほど前だと、東京で年によっては35度を超えることがなかった年もあったくらい。でも、近年は東京で35度以上が年に20回ぐらいが当たり前になった。40度というのが、もう当たり前のようにスッと超えるという…。本当にちょっと変わってきたなと。これまで経験のないような暑さになってきている。

    最近の「全国1位の最高気温」カレンダーで見ていくと、30日に兵庫・丹波市柏原(かいばら)で、これまでの国内歴代最高を0.1度更新する41.2度を観測。
    7月24日から12日連続の39度越えとなった。
    30日からは4日連続で40度越えを記録している。

    なぜ暑い?「高気圧が二枚重ね」地球温暖化の影響も

    4日、石川・小松市で40.3度を観測した。なぜ2025年の夏はこんなに暑いのか。

    三井良浩気象予報士:
    まず一つは、高気圧が二枚重ねになっている。チベット高気圧と太平洋高気圧、この二枚重ねになって、高いところから空気が落ちてくるので、どんどん気温が上がるという状況が、まず今年の特徴。この2つの高気圧が強いと猛烈な暑さになる。
    それからもう一つは、太平洋高気圧が日本の真上にあり、干ばつに近い状態。これによって厳しい暑さが続いている。

    さらに、地球温暖化の影響もあるのだという。

    三井良浩気象予報士:
    これまで海が大気の熱を吸収してくれていたが、もう限界に来ていると言われている。
    海の中の深い場所の温度が上昇するなど、近年「海洋熱波」が起きていて、もう空気の温度上昇を押さえ込めなくなっていると考えられる。空気の温度の方が温まりやすいという状況になっている。

    「ヒートロウ」東京や神奈川の高温な空気が内陸へ

    5日は群馬・桐生市では41度の予想。さらに各地で、4日以上に暑い天気が予想されている。なぜか。

    三井良浩気象予報士:
    40度以上が多く出そうだが、5日の予想図を見ると、南高北低、南に高気圧、北に低気圧ということで、気温が上昇する気圧配置。北にある低気圧に向かって暖気が流れ込む。さらに、フェーン現象が起きやすい気圧配置でもある。

    なぜ群馬・桐生市付近が高温になるのか。

    三井良浩気象予報士:
    5日は内陸に「ヒートロウ」と言われる小さな低気圧ができる。その低気圧に向かって海からの風が、熱源である東京や神奈川の高温な空気を集めて、桐生市のある群馬や栃木に熱風を吹かせる。熱波の状況に近くなるということ。

    青井実キャスター:
    5日は災害級の暑さになる場所もあります。命に関わる暑さとなるので、こまめに水分を取るなど、熱中症対策を徹底してください。
    (「イット!」 8月4日放送より)

    【解説】猛暑ピークあす群馬・桐生で41度予想…なぜ40度連発?「ヒートロウ」とは 「東京や神奈川の高温な空気集めて熱風吹かせる」
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