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    岡山県内のJAが概算金を3万円に 収入増→価格上昇はコメ離れの懸念…農業関係者の複雑な心境【岡山】

    2025年09月02日18:16

    岡山県内のJAは、農家に仮払いする新米の概算金を2024年の約5割増となる3万円に引き上げました。農業関係者は喜びの声を上げる一方、店頭価格がさらに高騰し、コメ離れにつながらないか気をもんでいます。

    猛暑に負けずたわわに実をつけたコシヒカリ。真庭市北房地区では、今、収穫の時期を迎えています。コメの栽培が盛んな岡山県。全国的なコメ不足の中、JA晴れの国岡山が概算金の額を発表しました。

    2025年のコシヒカリは、1等米で60キロ当たり3万円と、2024年より9900円引き上げて約5割増となりました。農機具などの高騰も続く中、農家は収入アップになると喜びの声を上げます。

    (農家)
    「うれしい。以前に戻った。採算は今まで取れていない。申告すると常にマイナスだった。2万5000円でも3万円でもある程度安定していかないと道具の更新もできない」

    ただ2026年以降、概算金の見通しは不透明です。農家が若い後継者を確保しこの先も経営を続けるためには、収入を安定化させることが必要だと訴えます。

    (農家)
    「農業だけでは食べていけないので仕事するところがなくみんな出て行っている」

    一方、概算金が上昇すれば、店頭での価格が高まる可能性があります。現在、全国のスーパーでのコメの販売価格は、5キロ当たり3776円と先週から28円下がりました。販売価格は11週連続で3000円台と、ピークと比べると落ち着きを見せています。

    この先、再び販売価格が上昇すれば消費者のコメ離れが進むという懸念も。コメが売れなければ、生産を減らすなど農家が影響を受けるため、農家や集荷業者など関係者は気をもんでいます。

    (コメを集荷 西村農園 西村良一代表)
    「あまり高いと農家も喜んでくれない。相応の相場でみんなにおいしいと食べてもらうのが農家の考え。一般(の感覚)に合った値段でつり合いがとれて農家が食べていけたらいい」

    概算金の大幅アップにより、喜びと不安が混じり合う農業関係者。農家にとっても消費者にとっても大きく揺れる秋となりそうです。

    一方、JA岡山も農家に支払う概算金を発表し、1等米のコシヒカリでJA晴れの国岡山と同じく24年の約5割増の60キロあたり3万円としています。

    岡山県内のJAが概算金を3万円に 収入増→価格上昇はコメ離れの懸念…農業関係者の複雑な心境【岡山】
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