震災から9カ月余り輪島市の輪島漆芸技術研修所の、復旧工事が完了し、7日から授業を再開しました。
輪島市釜屋谷町（かまやだにまち）にある輪島漆芸技術研修所は元日の地震で施設にヒビが入り断水するなどしたため、復旧工事が続いていました。当初は今月1日に再開する予定でしたが先月21日の記録的な大雨で授業にあたる講師の住宅が床上浸水し、再開を延期していました。
小森邦衛所長：
「大変長らくお待たせした。心よりお詫びとお礼を申し上げます。」
7日は在校生19人が今年初めて研修所に集まり、去年12月以来の授業に臨みました。岩手出身の今野風花さんもその一人。自分が使う道具を確かめたり製作途中だった作品についた傷などを確認しました。
今野風花さん：
「ほぼ9カ月ぶり作品は割とそこまでひどい感じでもなかったと思うんですけどやっぱり細かい傷とかはついているので直すのが大変かなって思っています。やっと始まったなってうれしいきもち。伝統的な技法だったり、ここでしか学べないことなのでまた勉強していけるのがうれしい」
研修所では、新たな研修生15人を12月から受け入れる予定で、輪島塗の技術継承に向けた拠点が再び動き出します。
