歯木が日本へ伝わったのは、538年。しかし、日本で歯磨きが普及したのは、江戸時代のことでした。当時の人々は、柳や竹の端をチュー・スティックのようにボサボサにしたもので歯を磨いていました。それは「房楊枝(ふさようじ)」と呼ばれ、浮世絵にもよく描かれています。
実は歯磨き粉が登場したのも、江戸時代のこと。当時の歯磨き粉には丁子・じゃ香・ハッカなどの香料が使われていました。当時販売されていた歯磨き粉の種類は、なんとおよそ100種類!その数からもわかるように、歯磨きは江戸の人々のたしなみだったのです。
歯磨きが日本で普及してから「歯ブラシ」というものが登場したのが、大正3年のこと。人類が歯磨きを習慣化させてから歯ブラシが登場するまでには、こんなにも長い歴史があったのですね。
今回は、歯磨きの歴史についてご紹介しました。いつまでも美味しい食事を食べて体を健康に保つために、食事のあとはしっかりと歯磨きをしましょう!
<参考・参照サイト>
日本歯科医師会中通歯科診療所ポーラ文化研究所日本審美歯科協会医療法人ほんだ歯科