つづいて『のち』についてです。一時や時々とは少しニュアンスが異なり、予想される天気の順番を表しています。
とある一日(C)をみると、午前11時ごろまでくもりで、その後は晴れの予想となっているので、『くもりのち晴れ』です。今回の場合は、現象が変化する時間を明確にして、「くもり 昼ごろから 晴れ」という表現にできます。
それでは番外編!とある一日(D)には「くもり 所により雨」とあります。
さて、どんな天気かわかりますか?
『所により』とは、予報の対象地域のどこかでその現象が起こることなので、この場合は「くもりだが、雨の降る所も一部ある」という意味になります。局地的な雨で、雨の降る地域が狭いor複数のまばらな地域で雨が降るときに使われる表現です。
この『所により』は、実はテレビなどの天気予報では天気マークに現れません(今回の場合なら、くもりマークだけになる)。よく気象予報士が「このくもりマークには雨が隠れている」といった言い方もしますが、テレビなどで放送される気象庁の予報は、予報地域が広いため、ひとつの予報地域内で場所により天気が異なる場合は『所により』という表現を使います。
なお、tenki.jpではピンポイント(例えば東京都豊島区なら豊島区役所付近を起点)に予測しているため、『所により』という表現は登場しません。
いかがでしたか?みなさんの疑問が少しでも解消されると嬉しいです。
アンケートでは『のち・一時・時々』に負けてしまった、『放射冷却』『フェーン現象』『PM2.5』についての解説はコチラをご覧ください↓
『放射冷却』の説明は
こちら『フェーン現象』の説明は
こちら『PM2.5』の説明は
こちら★20周年記念コンテンツももうすぐ公開です。お楽しみに!★