16日に「西方最大離角」を迎える水星。6月中旬から下旬にかけて、日の出直前の東の低空に見ることができます。水星は太陽系の一番内側を公転しているため、太陽から大きく離れることがありません。水星が見つけやすくなるのは、太陽からの見かけの距離が大きくなる「最大離角」の前後になります。
低空ながらも高度8度を超える6月18日から27日が、観測しやすい期間です。空が暗いうちに、目印となる金星の左下を探すと見つけやすいでしょう。27日以降は高度が徐々に低くなっていきますが、逆に明るさは増していきます。東の空の視界が開けた場所で、低空に雲のない晴れた日に、ぜひ観察にチャレンジしてみましょう。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2022』 アストロアーツ
・参考サイト
国立天文台「ほしぞら情報」アストロアーツ「いろいろな月の呼び方」国立天文台「月の南中高度」