日本では昔から、体調を崩しやすい土用の期間に身体を労る食材を用いる「食い養生」の風習がありました。「土用の丑(うし)の日」の鰻が有名ですが、かつては夏土用の時期には、梅干し、瓜類、うどんなど「う」のつく物を食していました。
夏の疲れが出やすい秋土用は、辰の日に「た」のつく物や青い色の食べ物がよいといわれています。大根や玉ねぎ、たこ、旬を迎える秋刀魚、鯖などを食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
「土用を制するものは運を制する」といわれるように、季節の変わり目にあたる土用は、 食で体調を整えながら無理をせずに過ごす時期。心身ともにリラックスして、新しい季節を迎えたいですね。
・参考サイト
国立天文台「暦Wiki 雑節とは?」