上総掘りはほとんどの構造体が自然物である竹や木で、電力も化石燃料も必要とせずに大きな土木事業を成し遂げてしまいます。個人的に筆者は、上総掘りこそ世界に誇るべき日本の技として世界遺産に登録されるべきレガシーだと考えます。人類以外の生物が激減し、異常気象も異常とは言えなくなってきた地球環境。
上総の名もない農民・鑿井業者、つまり庶民たちのバイタリティと経験知が生み出した画期的な技術体系「上総掘り」の意義と問題提起は、行き詰まりを見せている人類文明にとっての光明といえるのではないでしょうか。
上総掘り~鶴岡塾日記~マサイ族の集落で「上総掘り」による持続可能な開発を実施先人の知恵「上総掘り」を海外へ新津油田金津鉱場跡史跡・石油の世界館小糸地区の鑿井業の歴史と井戸掘り職人