これからの季節にもっと使いたい、素敵な日本語「小春日和(こはるびより)」
ライフ
「小春日和(こはるびより)」という言葉、季節の挨拶によく使われますが、いつごろ使うのが正しいのでしょうか?
「春」ってつくからやはり春に使うのでは?とか、これは冬の暖かい日のことだよね…などと、いろいろな解釈を生みやすい言葉の一つです。
ふさわしい季節に、さりげなく使って…日本語力をアップしましょう。
ふさわしい季節は、これから…
立冬(旧暦で冬の始まりの日、今年は11月7日)を過ぎると、秋の気配を残しながらも、気温の低い日が増えてきます。
『あぁ、冬がやって来るなぁ…』と思うようになった頃、ふと春を思わせる暖かい日が訪れます。まさにそれが「小春日和(こはるびより)」です。
簡単に言えば、冬の初めに訪れる春のような暖かい日ですが、ちょっと表現を変えるだけで「ふわっと」したあたたかみが増しますね。日常に取り入れたい綺麗な日本語だとおもいませんか?
時候の挨拶を自分の生活に取り入れましょう
時候の挨拶=手紙やはがきを思い浮かべる方が多いと思います。でも、最近ではメールやSNSが広く使われていて、ペンを執ることも少なくなったのではないでしょうか?
『そうだ、はがき(手紙)を書いてみよう!』という気持ちになったら素敵です。だからといって、それ以外で使っていけないことはありません。
その日、その瞬間を共有するツールこそ、時候や天候の言葉にもってこいではないでしょうか?
例えばメールの初めに『今日は小春日和だね…』と使ってみると、少し手紙やはがきをしたためている気分に…。
SNSへ写真をアップするときに『小春日(こはるび)の一枚』と添えるだけで、より雰囲気が感じられるのではないでしょうか。
もうひと手間かけて、その時の気持ちを表現してみる…
小春日和は勿論、同じ意味の【小春、小春日、小六月、小春凪、小春空】は、季語でもあります。
この言葉(季語)に、思ったり、見たりしたことを加えるだけで「俳句」にランクアップすることができます。
例えば…青空を見て【ひこうきの行方いずこや小春空】、波音を聞いて【小春凪小さき音をたずさえて】 筆者句
まだまだ、いろいろな景色を表現することができますし、俳句以外にも表現方法はあります。時候の挨拶だけにとどまらせてはもったいないですね。
皆さんも、いろいろなシーンで「小春日和」を楽しんでください。