最後に絶対に忘れないでもらいたいのが、登山をする前にかならず登山計画書を作成し提出するということです。
登山計画書は自分がどのようなルートを使い、どのようなスケジュール、メンバーで登山するかをまとめた計画書で、これを登山前に山域を管轄する警察に提出することで、遭難などがあったときに迅速に対応してもらえます。
すべての山で提出が義務付けられているわけではありませんが、山でのトラブルはどの山でも起こることですので、安全に登山を楽しみたいのであれば、提出が義務付けられていない山に登るときでも必ず提出しましょう。
登山計画書には決められたフォーマットはありませんが、インターネット上にテンプレートがいくつも用意されていますので、それらを利用しましょう。提出は登山口のポストでもいいのですが、スムーズな救助活動につなげるために、下記サイトを使ってのWEB申請がおすすめです。
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山域を管轄する警察のオンライン登山計画書届出フォーム●
コンパス●
ヤマップ※ヤマップは長野での登山にのみ対応しています。
登山計画書を提出するだけでは、遭難したときなどに警察は動いてくれません。なぜなら警察は登山計画書のすべてに目を通しているわけではなく、捜索依頼などがあって初めて登山計画書をチェックし、それに従って捜索を行います。
このため登山計画書を作ったら、提出するだけでなく家族や友人にも渡しておきましょう。そして予定通りの下山連絡がなかったときに、警察に連絡してもらいます。こうすることで、圏外での遭難でも迅速に対応してもらえます。
面倒だと思うかもしれませんが、登山計画書を出さずに山に入るのはNGです。それほど標高が高くなく、登山客の多い高尾山でも毎年遭難者が出ています。自分だけは大丈夫だと思わずに、どんな山でも登山道に入るときには、必ず登山計画書を提出してください。
【参考】
登山計画書を届出しましょう高尾山岳救助隊tenki.jp 登山天気アプリ