肌トラブルが増加する春。朝の洗顔時、夜の入浴後の保湿法
2018年03月06日
昨日は、春の肌トラブルに伴う正しい洗顔方法についてご紹介しました。今回は、洗顔後の保湿方法についてです。
好天の日は外出先で汗をかいたり、陽射しに素肌をさらす機会が増えますが、春は肌にとって過酷な時季でもあります。寒い冬の間、ずっと乾燥にさらされていた肌は急激な天候の変化や、少しの刺激によってトラブルを引き起こしやすいもの。今回は、朝の洗顔時、夜の入浴後の保湿方法についてご紹介しましょう!
健康な肌を維持するためにも、春の保湿はとても大切
「保湿」というと「水分」というイメージを抱く方が多いのですが、人の肌の表面には肌の健康や潤いを守ってくれる皮脂膜が備わっています。皮脂膜は肌の天然の保湿クリームともいえるもので、この「膜」の機能次第で「シミ・シワが多い」「吹き出物やニキビが多い」「化粧のりが悪い「乾燥状態」などの好ましくない状態を招いてしまうことに。こうした悪影響は誰もが避けたいですよね。そこで、単に「水分」だけの保湿ではなく、適度な「油分」も肌には必要なのです。
では早速、化粧水のつけ方から「保湿方法」をご紹介していきましょう。
●適量の化粧水を手の平に取ったら、両手で温めるようにして軽く顔全体になじませる
●乾燥が気になる部分には、再度、化粧水を同じようになじませる
●さらに、両手で顔を優しくおさえ(ハンドプレス)ながらじっくりなじませる
上記の3ステップで、肌にしっかり化粧水を浸透させてあげましょう。このとき、多めの化粧水を「バシャバシャ」つける方法や「パンパン」たたくような方法はやめましょう。敏感な肌に強い刺激を与えることは逆効果だからです。
保湿には、水分と同じくらい油分も大切
水分保湿が完了したら、次は油分です。
「油分」といっても、化粧クリーム、乳液、美容オイル……いった様々な商品がありますが、化粧水だけで済ませている方は、テクスチャ(質感・手触り)をもとに、自分に合ったものをみつけることが、健康な肌づくりの第一歩となります。
特に、いまの時季の肌コンディションは、皮脂膜がうまく形成されにくい乾燥肌のままですので、ぜひ面倒くさいと思わず、春本番に向けて上手に油分補給してみませんか。実際に、皮脂膜の代わりになる油分補給というひと手間だけで、メイク前や就寝前肌状態(水分と油分のコントロール)が変わってくるはずです。スキンケアに敏感な男性もぜひお試しください。
紫外線対策は、早め早めが肝心!
毎日きちんと洗顔、保湿していても、冬の気候に慣れた体や頭は、つい紫外線対策を忘れがち。強い紫外線を素肌に浴び続けると、ゴワゴワとした肌感触を招くだけでなく、シミ・シワ、そして加齢による肌の老化をさらに進行させかねません。そこで、「うっかり日焼け」を防ぐためにも、紫外線カットクリームなどを上手に活用して、肌を刺激から守ってあげることも、これから夏にかけて非常に重要になってくるのです。
では、どのようなUV製品を選択するとよいのでしょうか。
UVカットクリームやローションのタイプの違いと長所・短所
●クリームタイプ
【長所】 市販されているなかで最も多いタイプ。保湿力があり、乾燥肌の人やスキンケア効果のあるものも。
【短所】 オイリー肌の人は長時間の塗布は☓。さらに落とす時にも注意が必要。
●ローションタイプ
【長所】 UVを意識せずデイリーに使えるタイプ。敏感肌の人にオススメ。
【短所】 クリームに比べて落ちやすいので、アウトドアには不向き。
●スプレータイプ
【長所】 手を汚さないので、塗り直し時には非常に便利。
【短所】 ムラになりやすいので、これだけに頼らないようがよい。
いざドラッグストアに行っても多様なUV製品群に目移りしちゃいますが、用途やライフスタイル、使うタイミング、価格、使用感などによって上手に使い分けてくださいね。
男性も、春本番に備えてスキンケアを始めよう!
最近は、スキンケアに敏感な男性が急増したことで、メンズ用のスキンケア製品も数多く市販されています。もし、あなたがスキンケア初心者の男性であれば、
●シェービングダメージのある肌 ➡ 水分を補給してくれるローション
●乾燥してカサカサ状態の肌 ➡ セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸などを含んだローション
●敏感肌&肌刺激 ➡ 事前に必ずパッチテストを!
このように、自分の肌に合ったものを選択することがスキンケアの第一歩となります。
女性と比較して男性の肌は水分量が少なく乾燥しやすいため、水分補給は必須といっても過言ではありませんので、皮脂の活動が活発になる前から、スキンケアに取り組んでみては。
── 肌トラブルの初期段階を見逃す、または放置していると予想以上に悪化することがあるので、春の洗顔方法と保湿方法に気をつけて、楽しい春を肌の悩みなくお過ごしください!