科学的にまだ解明されないことがあっても、 私たちは月の影響を強く受けながら暮らしています。とくに女性は、月のリズムで体調が変化し、妊娠・出産にも決まった時があります。月のパワーが最も大きくなる満月のときには体がむくみやすく、また出血量が増えるので外科手術を避けるお医者さまもいるそうです。
潮の影響をじかに受ける海の生物は、満月を選んで産卵したり体の色を変えたりします。陸の肉食動物もいつもより動きまわるなど、月齢による生きものの習性は古くから漁や狩りに利用されてきました。

人体の大部分は水。体の中に海を持っていると言っても差し支えありません。月の引力で潮が満ち引きするように、人の体内の水分も細胞レベルで動かされているのですね。満月には気持ちが落ち着かなかったり 攻撃的になったり 判断ミスをしやすくなるといいます。月の光に照らされて「ふだん隠れている恐怖心や欲望が明るみに出る」のだとか。満月を見ると変身して人を襲うオオカミ男は、こんなしくみで出現していたのかもしれません。そう思うと、どんな人の心にもオオカミが眠っていそうな気も？

満月は人の感情を、良くも悪くも増幅させるようです。恋人同士が一緒に満月を見上げると、愛し合う二人の絆はより深まり、冷めかけた二人には別れの時期が示されるといいます。デート中にちょっとしたことで口論になると、不満が爆発して思う以上にヒートアップしがち。相手を攻撃し、自分もダメージを受けやすくなるので、ケンカや別れ話は今夜はしない方が安全です。また満月の時期は気乗りのしない異性の誘いにも乗りやすく、妊娠しやすい時期なので女性のみなさんは気をつけましょう。逆に、意中の人に近づいたり妊活するチャンスでもあります。