関西 東風解凍の時季でもしばらくは西寄りの風
立春を過ぎて間もないころを、七十二候では東風解凍(はるかぜこおりをとく)と呼びます。東から吹く風は暖かさを含み、春の象徴のようにも使われます。東日本や東北地方では、冷たい東風の吹くことが多いので、ピンとこないかも知れませんね。無論、春一番は南寄りの風で、気温の上昇をしっかりと感じるのも南寄りの風ではありますが。さて、その春を呼ぶ東風ですが、この先の数日間、近畿地方では吹きそうにありません。きょう5日から週明けの8日にかけて、期間のほとんどは西寄りの風が吹くでしょう。
5日午前は南の高気圧に覆われるが、午後は高気圧の後ろ側に
5日は、高気圧がその中心を西日本の南に進めてくる見込みです。近畿地方には高気圧の北側を流れる西寄りの風が吹くでしょう。近畿地方の中部や南部は高気圧に覆われますので、昼過ぎまでは薄い雲の広がるときがあるくらいで、大体晴れる見込みです。北部でも、北から流れ込んでいた寒気がおさまってきますので、晴れ間の広がる時間が長くなりそうです。ただ、西から気圧の谷が近づいてきますので、夕方には西の地域からくもり空に変わり、天気は下り坂に向かう見込みです。
5日の日中の最高気温は平年を上回る所が多いが、冷たい風の吹く所も
5日の朝の近畿地方は、内陸部を中心に氷点下の冷え込みになりましたが、日中の予想最高気温は10度以上の所が多く、平年並みか、平年より少し高めの気温になる見込みです。雪の降る日が続いた北部でも、10度を超える気温になる所がほとんどでしょう。沿岸部では風がやや強く吹きますので、風の冷たさは残ってしまいます。ウインドブレーカーなど、風を防ぐ防寒着を持っておくのが良さそうです。
6日は南部を中心に雨か雪。7日から8日にかけては冬の天気に
6日土曜日は、日本の南に前線が停滞する見込みです。近畿地方では一時的に北寄りの風が吹きますが、次第に西寄りの風に変わるでしょう。西からの湿った空気の流れ込みにより、近畿地方は全般に雲が広がり、南部を中心に雨が降る見込みです。標高の高い所では、雪やみぞれの降る所があるでしょう。そして7日日曜日から8日月曜日にかけて、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が続き、上空に寒気が流れ込む見込みです。近畿地方は冬の天気分布に戻って、北部を中心に雨か雪が降るでしょう。春風遠く、冬の風―北西の風―が吹き、日本海沿岸を中心に強く吹くときがある見込みです。