週間「大寒」最も寒い時期へ 大荒れ・大雪
20日(日) 冬の最後の節気「大寒」 寒参りに汗をかく!
気温が上がった原因の一つは、日本海の低気圧に向かって南風が吹き込んだためです。「小寒の氷、大寒に解く」というように、冬型の気圧配置が緩んだり、日本海に低気圧が現れて南風が吹いたりして、気温が上がることは珍しいことではありません。1969年の1月27日には東京都心の最高気温は22度6分と5月中旬並みで、春本番の暖かさになりました。寒中の季節外れの陽気を「寒参りに汗をかく」と表現することもあります。寒さへの対策とは裏腹に積雪の多い地域では急な雪解けに注意が必要な時期でもあるのです。
21日(月)にかけて東北や東北の日本海側 大荒れの恐れ
最高気温は、全国的に20日より低くなります。北海道では0度未満の真冬日となる所が多い見込みです。東北北部は0度くらい、北陸は5度前後で、真冬の寒さでしょう。東北南部は5度くらい、関東から九州にかけては10度前後の所が多く、寒の内らしい寒さに戻りそうです。
23日(水)~24日(木) 再び北日本を中心に強い冬型
23日(水)は日本海を低気圧が東へ進む見込みです。日中は広く南風が吹き、最高気温は関東から九州で3月上旬から中旬並みとなる所が多いでしょう。北陸は雨や雪で、東北の日本海側も湿った雪が降るでしょう。風は次第に北風に変わります。北陸の雨は雪となり、近畿や中国地方の日本海側にも雨雲や雪雲がかかるでしょう。夜は低気圧が近づく東北北部や北海道に広く発達した雪雲がかかりそうです。
24日(木)にかけて、低気圧は北日本付近を東へ進み、再び冬型の気圧配置となるでしょう。上空1500メートル付近で氷点下12度以下の寒気は北陸付近まで南下する見込みです。北海道や東北は、低気圧の通過や寒気の影響で大荒れとなる恐れがあります。全国的に北風が吹き、北陸や中国地方には日本海から雪雲や雨雲が流れ込むでしょう。北陸では山沿いを中心に大雪となる恐れがあります。関東から九州は大体晴れの天気が続く見込みです。最高気温は関東から九州でも10度以下となる所が多く、この時期らしい寒さでしょう。
来週末 いよいよ西日本へも強烈寒気?
26日(土)から27日(日)にかけては、上空の気圧の谷が日本列島に接近、通過する見込みです。上空の5500メートル付近では、氷点下36度以下の強い寒気は北陸付近まで南下するでしょう。これまで、強い寒気の流れ込みは北日本が中心でしたが、西日本にも強い寒気が流れ込むかもしれません。また、上空1500メートル付近でも平地でも雪の目安とされる氷点下6度以下の寒気は九州付近まで南下する見込みです。四国や九州北部でも山沿いを中心に雪が降りそうです。今のところ、27日に高知や名古屋で雪を予想しています。