東北の日本海側を中心に大雨 1週間程度続く お盆も猛暑 台風発生へ 2週間天気
北海道で12時間降水量200ミリ超 青森県で記録的短時間大雨情報
午前10時までの12時間降水量の最大値は、北海道留萌地方の遠別町で203.5ミリなど、平年8月ひと月分を超えています。
青森県深浦町付近では、午前7時までの1時間に約100ミリの雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されました。
青森県や秋田県など大雨に警戒・注意 少なくとも13日頃まで
特に、青森県はあす10日明け方まで、秋田県はあす10日夜遅くにかけて、警報級の大雨になる可能性が高くなっています。
北海道や東北、北陸では、あさって11日にかけて大雨になる恐れがあり、北海道や東北の日本海側では、少なくとも13日頃にかけて、大雨に警戒、注意が必要です。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒、注意してください。
大雨の危険が高まる原因
①モンスーンからの暖かく湿った空気が、南シナ海から大陸東部、朝鮮半島、さらに日本海に流れ込んでいます。一方、太平洋高気圧の周辺に沿って暖かく湿った空気が、沖縄から朝鮮半島、さらに日本海に流れ込み、モンスーンからの空気と合流しています。
暖かく湿った空気は、雨雲の元です。
②日本海の海面水温は26℃から27℃で、平年より2℃前後も高い状態が続いています。大量の水蒸気が大気に送り込まれ、雨雲をより発達させます。
③日本海北部の上空には、寒気が南下するでしょう。このため、前線の活動が活発になります。
向こう2週間 天気の傾向
14日以降も雨が降りやすく、降り始めからの降水量が、さらに多くなる可能性があります。
関東から九州は、太平洋高気圧に覆われて、強い日差しが照り付ける日が続く見込みです。変わりやすい天気で、局地的に雨雲が発生しやすいでしょう。急な雨や雷雨にご注意ください。
15日頃からは、天気の傾向が変わります。太平洋高気圧の北への張り出しが弱まるため、関東から九州も、曇りや雨の日が多くなるでしょう。
お盆の頃も猛暑 来週後半は極端な暑さ収まる日も
お盆を過ぎる来週後半は、猛暑が収まる日があるでしょう。
南シナ海で台風が発生する予想 南の海上の状況
ちなみに、南シナ海の熱帯低気圧や今後発生する台風は、太平洋高気圧の西への張り出しを強めています。これは、お盆の頃にかけて猛暑が続く原因の一つでもあります。
雲の様子をみると、マリアナ諸島近海からウェーク島近海にも、まとまった雲があります。この海域の上空には寒気が入っています。夏は、上空の寒気がきっかけで、熱帯低気圧や台風が発生することがあります。
マリアナ諸島近海で、熱帯低気圧や台風が発生しなかったとしても、低気圧として西へ進み、11日から12日頃、九州から関東の太平洋側に、熱帯の暖かく湿った空気を持ち込む可能性があります。この場合は、さらに雨雲や雷雲が発生、発達しやすくなるでしょう。
今後も、最新の気象情報をご確認ください。