23日にかけて 日本海側は広く警報級の大雪の恐れ 市街地も積雪 立ち往生に警戒
23日(土)にかけて冬型の気圧配置が強まる
また、冬型の気圧配置が続く中で、北海道付近をポーラーロウと呼ばれる小さな低気圧が南下し、日本海にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる発達した雪雲のラインが発生して、北陸から山陰周辺にかかる予想です。山沿いだけでなく、市街地など普段は雪の少ない平地でも急に雪の降り方が強まり、積雪が急増する恐れがあります。お出かけの際は足元に十分注意して、車の運転は冬タイヤを装着して、いつも以上に慎重な運転を心がけてください。
※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。
日本海側 警報級の大雪の恐れ
明日22日6時までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、
北陸地方 70センチ
北海道地方 60センチ
近畿地方、中国地方 50センチ
東北地方、東海地方 40センチ
九州北部地方 30センチ
23日6時までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、
北陸地方 50から70センチ
北海道地方、東海地方 40から60センチ
近畿地方、中国地方 30から50センチ
東北地方 20から40センチ
九州北部地方 10から20センチ
24日6時までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、
北海道地方 40から60センチ
北陸地方 20から40センチ
中国地k法 10から20センチ
東海地方 5から10センチ
の見込みです。
この冬初めての積雪となる所もあります。車の運転は雪の装備で、積雪や路面の凍結による交通障害に注意、警戒してください。また、沿岸部を中心に風が強いため、強風や雪による見通しの悪化、電線や樹木への着雪にも注意が必要です。ビニールハウスやカーポートなどが雪の重みで倒壊する恐れがありますので、十分ご注意ください。
普段は雪の少ない所で積雪の恐れ 特に注意すべき場所は?

1つめは、歩道橋の上や、橋の上です。地面と接していないので、地面からの熱が伝わりにくく、凍結しても溶けにくいのです。
2つめは、バスやタクシーの乗り降り場所です。人の乗り降りや、車のタイヤによって、雪が踏み固められると、滑りやすくなります。
3つめは、横断歩道です。多くの人や車が通ることで、雪が踏み固められやすくなるだけではありません。特に、白線部分は、水が染み込みにくく、薄い氷の膜が出来やすいのです。
4つめは、地下への出入り口や、建物への出入り口です。靴の底に付着していた雪が、出入り口付近に残っていることもあります。地下へ降りる時は、段差があるため、更に危険です。
雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。