北海道 週末の天気。今夜は吹雪に注意
1日今夜の天気
一方、太平洋側東部やオホーツク海側では晴れる見込みですが、知床方面などでは雲に覆われて雪が降り、風も強く吹くためふぶく恐れがあります。
2日の天気
3日の天気
日中の気温は、南から張り出す高気圧や日本海に進む低気圧の影響で南風が卓越し、かなり高くなる所が多くなる見込みです。外出にはいい日和となりますが、屋根からの落雪などに注意が必要となります。
放射冷却とは
放射冷却現象は比較的よく聞く言葉だと思いますが、なぜこのような強い冷え込みが発生するのでしょうか。
日中は太陽からの光で地表面付近が暖められますが、日没後は太陽による加熱はほとんど無くなります。
絶対零度でない全ての物体は、放射によって絶えず熱を失っています。日中は失う熱よりも受け取る熱の方が大きいため、地表面付近は暖められます。しかし、太陽が沈んでしまった夜は、熱を失う一方となります。この時に風が強いと、周りの空気とかきまぜられて、それほど冷え込みは強まりませんが、風が弱く、また、空気が乾燥していた場合、冷え込みを邪魔するものがないのです。空気が湿潤な場合、冷え込むことによって空気中の水蒸気が凝結します。水はその相が変わる際に熱の出入りがありますが、気体から液体、固体になる際は熱を出すため、空気の冷え込みを妨げることになります。
このため、空気が乾燥した風の弱い晴れた朝は、冷え込みが強まることがあるのです。
統計史上最も冷え込みが強まったのは1902年1月25日の旭川で、氷点下41.0度を記録しました。この時も、上空に非常に強い寒気が流れ込んだことに加え、放射冷却現象が強まり、冷たくなった空気が上川盆地にたまったため、このような低温を記録しました。
ちなみに、これまでの最低気温20位までは、富士山を除けば、全て北海道内での記録となっています。