帰宅ラッシュ時に激しい雨の恐れ 局地的に滝のような雨も 土砂災害などに十分注意
2024年07月16日11:36
梅雨前線が停滞 前線の南側を中心に広く大気不安定
前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、西日本と東日本では、大気の不安定な状態が続いています。今は雨が降っていなかったり、やんでいる地域でも、午後は雨雲が発生し、カミナリ雲にまで発達する恐れがあります。
帰宅ラッシュ時は激しい雨 東海では滝のような雨の恐れ
また、愛媛県や静岡県など、これまでの大雨で地盤が緩くなっていたり、すでに土砂災害が発生した地域では、今後少しの雨でも新たに土砂が崩れる恐れがあります。浸水や川の増水とは異なり、土砂災害は目で見てなかなか判断できるものではありません。危険な崖には近づかず、雨が予想される場合は少しでも安全な場所でお過ごしください。
ゲリラ豪雨に遭遇したら
①頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。
②最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
③地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。
土砂災害の前触れは
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。