春の花粉飛散予測(第6報) スギ・ヒノキ花粉シーズン終了へ 大阪は近年で最多飛散
スギ・ヒノキ花粉の飛散はまもなく終了
九州では4月上旬までにヒノキ花粉のピークがほぼ終了し、中国、四国から東北にかけての広い範囲も4月中旬まででスギ、ヒノキ花粉のピークを終える見込みです。
東海では4月半ばを過ぎてもヒノキ花粉が非常に多く観測されている所がありますが、4月下旬には減少し、各地でスギ、ヒノキ花粉の飛散は終息に向かうでしょう。ただ、5月上旬ごろまでは各地で花粉がわずかに飛ぶ日がある見込みです。特に、風が強い日などは飛散量が多くなることもあります。花粉に敏感な方は、気象情報や花粉情報を確認して、もうしばらく対策を行いましょう。
東京都千代田区のスギ・ヒノキ花粉の飛散状況(日本気象協会観測)
ページ最上部の図は、東京都千代田区で1cm2に観測された花粉の数を累計したグラフです。過去3年(2024年、2023年、2022年)と比較して示しています。今年(橙色)は、2024年(濃い緑色)や2023年(緑色)と比べると累計飛散量の増加するペースは遅く、2月が低温だった2022年(薄い緑色)と似たペースで経過しました。4月15日までの累計飛散量は3,661個となっています。例年、この時期までに総飛散量の95%程度が飛び終わることから、今年も残りはあと5%ほどと予想され、総飛散量は2022年と同じくらいで、例年よりやや少ない見込みです。
スギ・ヒノキ花粉飛散量の速報値(大阪 4月15日まで)
図は、大阪市と東京都千代田区の直近10年と今年(4月15日まで)の花粉飛散量を示したグラフです。
大阪市で、例年および昨年に比べて非常に多くなった理由は、猛暑の翌年となったことと、昨年の飛散量が例年を大幅に下回ったことが重なったためと考えられます。この結果は、日本気象協会の飛散量予測とも一致しました。
スギ・ヒノキ花粉飛散量の速報値(東京 4月15日まで)
シラカバ花粉の飛散予測(北海道)
用語の説明
九州から東北はスギ・ヒノキ、北海道はシラカバ花粉です。
【飛散時期に関する言葉の説明】
飛散開始日 : 1 cm2あたり1個以上の花粉を2日連続して観測した最初の日
ピーク開始(終了)日
: スギ花粉は1 cm2あたり50個以上の花粉を2日連続して観測した最初(最後)の日
: ヒノキ花粉は1 cm2あたり30個以上の花粉を2日連続して観測した最初(最後)の日
【気象に関する言葉の説明】
平年 : 1991~2020年の平均値
【その他の言葉の説明】
例年 : 2015~2024年の平均値