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    口永良部島の火山の状況に関する解説資料

     レベル2(火口周辺規制)

    火山名 口永良部島
    警戒レベル等  レベル2(火口周辺規制)
    位置・標高 北緯30度26.60分
    東経130度13.03分
    標高657m
    <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
     口永良部島では、火山活動に低下傾向が認められますが、引き続き新岳火口及び古岳火口の周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。

    火山活動の状況及び予報警報事項

    口永良部島では、古岳火口付近を震源とする火山性地震が4月以降多い状態で経過していましたが、8月中旬頃から減少しています。新岳火口付近の火山性地震は、少ない状態で経過しています。
     
     火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり概ね100トンを下回り、2023年8月から12月と比較して減少していますが、2023年6月以前よりは多い状態で経過しています。
     
     GNSS連続観測では、2023年6月下旬頃から11月頃にかけて古岳付近の膨張を示す変動が観測されており、現在も膨張した状態が維持されています。
     
     火山活動に低下傾向が認められることから、口永良部島では新岳火口及び古岳火口から1kmを超え、また西側は新岳火口から2kmを超えて影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったと判断し、本日(18日)11時00分に噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。
     
     一方、口永良部島では火口付近の浅いところを震源とする地震が減少しているものの、やや活発な地震活動が継続しており、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量や古岳の地熱活動は2023年6月からの活動以前より高まった状態で推移しています。
     
     これらのことから、引き続き新岳火口及び古岳火口の周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生するおそれがあります。

    防災上の警戒事項等

    新岳火口及び古岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、西側は新岳火口から概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
     風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
     地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
    次の火山の状況に関する解説情報は、25日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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