7日　九州から関東で大雨　局地的に滝のような雨　関東など前日比10℃以上も低下(気象予報士青山　亜紀子 2023年05月07日)

7日　九州から関東で大雨　局地的に滝のような雨　関東など前日比10℃以上も低下

日本気象協会本社

青山　亜紀子

公開：2023年05月07日08:18

きょう7日は、前線の影響で九州から関東で大雨になりそう。滝のような雨が降る所もあり、土砂災害や低い土地の浸水などに警戒を。最高気温は、関東や北陸などで前日より10℃以上低下。体調管理に気をつけて。

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九州から関東　大雨に警戒
予想降水量
最高気温　前日より大幅低下
非常に激しい雨・激しい雨って　どんな雨?

九州から関東　大雨に警戒

きょう7日は、前線が本州付近を南下するため、広い範囲で雨が降るでしょう。沿岸の地域ほど風が強く吹くため、横なぐりの雨になる所もありそうです。ゴールデンウィーク最終日ですが、交通機関に影響が出る可能性もあります。最新情報を確認して、時間に余裕を持ってお出かけください。

各地の天気です。

沖縄は昼頃から雨の降る所が多く、雷を伴った激しい雨が降ることもあるでしょう。

九州から東北南部は雨が続きそうです。雨がやむ時間もありますが、午後は再び雨脚が強まるでしょう。局地的には、バケツをひっくり返したような「激しい雨」が降り、九州や東海では滝のような「非常に激しい雨」が降りそうです。
5日に地震が発生した石川県では、夜から発達した雨雲がかかるでしょう。

東北北部の雨は昼頃にはやむ見込みで、日本海側を中心に晴れ間も出そうです。
北海道は、おおむね晴れるでしょう。

予想降水量

予想降水量です。

あす8日午前6時までの24時間(多い所)
関東甲信・東海・近畿・四国　200ミリ
九州南部　180ミリ
九州北部　150ミリ
北陸・沖縄　120ミリ
伊豆諸島　100ミリ

あさって9日午前6時までの24時間(多い所)
東海　50ミリ～100ミリ

今夜には前線上に新たな低気圧が発生して、あす8日の午前にかけても雨雲の発達しやすい状態が続くでしょう。九州から関東、北陸では、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒が必要です。南西諸島では、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。

最高気温　前日より大幅低下

予想最高気温は、きのう6日より低い所が多いでしょう。

沖縄は27℃くらいで、蒸し暑さが続きそうです。九州から関東は20℃を少し超えるくらいの所が多く、平年並みか平年より低いでしょう。きのう6日、30℃以上の真夏日になった関東の内陸部では、10℃以上低くなりそうです。日中も上着が必要でしょう。

北陸は15℃くらい、東北南部は10℃くらいの予想です。きのう6日より大幅に低く、金沢では13℃も低い4月上旬並みになるでしょう。北よりの風が吹きつけるため、気温以上に寒く感じられそうです。

東北北部や北海道は15℃くらいまで上がる所があり、こちらは日差しが暖かく感じられるでしょう。

非常に激しい雨・激しい雨って　どんな雨?

非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上～80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。

激しい雨は、1時間雨量が30ミリ以上～50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。

ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。ゴールデンウィーク期間中で、普段慣れない道を運転したり、土地勘のない所で過ごしたりする方も多いと思います。アンダーパスは無理をして通らず迂回する、また崖や増水した川など、危険な場所には近づかないようにしてください。