北陸 3日朝にかけて線状降水帯発生のおそれ 4日~5日は台風の卵の影響に注意
3日(水)午前中にかけて、前線が北陸地方を南下するため、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、警報級の大雨となるおそれがあります。特に、3日(水)未明から朝にかけては、新潟県・富山県・石川県で線状降水帯の発生するおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川や用水路の増水に警戒してください。通勤や通学の際は交通情報にも注意して下さい。4日(木)~5日(金)は、台風の卵と呼べる熱帯擾乱が発生して本州付近に近づく可能性があるので、最新の情報に注意して下さい。
前線が北陸地方を南下 3日朝にかけて線状降水帯発生のおそれ
前線が日本海を南下しています。このあと、3日(水)午前中にかけて前線が北陸地方を南下するでしょう。3日(水)未明にかけては新潟県の下越を中心に局地的に非常に激しい雨の降る所があるでしょう。3日(水)明け方~朝は石川県や富山県など北陸西部でも局地的に非常に激しい雨の降るおそれがあります。
新潟県と石川県では、3日(水)未明から朝にかけて、富山県では、3日(水)明け方から朝にかけて線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まるおそれがあります。交通機関に影響が出る可能性がありますので、3日(水)の通勤や通学は交通情報をよく確認し、危険な場所を避けるようにしてください。
予想降水量 線状降水帯が発生した場合はさらに雨量が増えるおそれも
北陸地方では2日(火)~3日(水)に予想される1時間降水量は40~50mmと、激しい雨や非常に激しい雨となる見込みです。2日(火)夜遅くから激しい雨の降る所があり、3日(水)朝にかけて降水のピークとなりそうです。3日18時までの24時間雨量は、新潟県の多い所で150ミリとなっています。
線状降水帯が発生した場合は、局地的に雨量がさらに増えるおそれがあります。3日(水)未明から朝にかけてアンダーパスなどの低い土地の浸水、土砂災害、河川や用水路の増水や氾濫に警戒してください。
また、大気の状態が非常に不安定となるため、3日(水)昼前にかけて落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。ひょうの降るおそれもありますので、収穫直前の果実など、農作物等の管理にも注意してください。
このあとできる対策は
・今のうちにハザードマップなどを確認し、危険な場所を避けつつ、複数の避難ルートを想定しておきましょう。
・浸水しやすい場所にお住まいの方は土のうなど準備しておくと良さそうです。
・停電に備えて懐中電灯や非常食をすぐに取り出せるところに置いておきましょう。また、スマートフォンの充電も忘れずに行いましょう。
・側溝にゴミなどがたまっていると排水が悪くなり、浸水してしまうおそれがありますので、取り除いておきましょう。
4日~5日は熱帯擾乱の影響を受ける可能性
沖縄の南東の海上には低圧部があって、このあと、熱帯低気圧が発生する見込みです。熱帯低気圧は3日(水)は本州の南の海上を北上し、4日(木)朝には九州南部に近づくでしょう。その後、5日(金)にかけて本州の南岸を進む見込みです。
熱帯低気圧のコースや発達の程度の予想にまだ幅があります。今の所は台風にまで発達する予想はありませんが、日本近海では海面水温が高いため、熱帯低気圧が本州付近に近づく直前まで発達する可能性があり、動向に注意が必要です。
また、5日(金)には熱帯低気圧の北側で前線が発生し、北陸付近に停滞するでしょう。前線に向かって熱帯由来の暖かく湿った空気が入るため、前線の周辺で雨雲が発達し、北陸地方でも降水量が多くなるおそれがあります。最新の情報に十分に注意して下さい。