近畿地方では、上空5,500メートル付近の寒気や地上付近に流れ込む暖かく湿った空気の影響で、昨日10日から大気の非常に不安定な状態が続いています。今日11日は晴れたり曇ったりの変わりやすい天気で、あちらこちらでにわか雨があるでしょう。局地的にカミナリや竜巻などの激しい突風を伴って雨脚が強まり、ひょうが降るおそれもあります。晴れていたとしても、空模様の急な変化にご注意ください。
これから初夏へ向かい、地上付近は過ごしやすく感じるくらいの日が増えてきます。一方、まだ6月頃までは上空に強い寒気が入ることもあり、地上と上空の気温差で不安定な天気になる日がしばしばあります。
昨日10日は、奈良県で落雷の事故が発生したばかりです。雲の流れはある程度予測可能ですが、雲が発生して一気に雷雲にまで発達するケースもあります。屋外で作業などをする際は、中断の見極めが難しいことも多いかと思いますが、カミナリの音が聞こえたら、いつ落雷があってもおかしくありません。天気予報で「不安定」という言葉を見たり聞いたりした場合は、スマホなどで
雨雲レーダーをこまめにチェックするなど、いつも以上に自分がいる場所や周囲の状況を気にかけておくことが大切です。