秋も高温傾向　厳しい残暑が長引く　台風シーズン・秋雨シーズン　3か月予報(気象予報士吉田　友海 2023年08月22日)

秋も高温傾向　厳しい残暑が長引く　台風シーズン・秋雨シーズン　3か月予報

日本気象協会本社

吉田　友海

公開：2023年08月22日16:13

この夏は記録的な猛暑となっていますが、秋も高温傾向が続くでしょう。厳しい残暑が長引きそうです。降水量は、9月は東日本・西日本で平年並みか多くなるでしょう。この先3か月(9月～11月)の天気と気温の傾向です。

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秋も高温傾向　季節の進み遅く
9月は東日本と西日本で降水量が多い傾向
まだ台風シーズン

秋も高温傾向　季節の進み遅く

今年は記録的な猛暑となっていますが、秋も高温傾向が続く見込みです。

9月から11月にかけても全国的に暖かい空気に覆われやすいでしょう。9月と10月は全国的に平均気温は平年より高くなる予想です。11月は北日本はほぼ平年並みですが、東日本と西日本は平年並みか高く、沖縄や奄美は平年より高いでしょう。

9月も厳しい残暑が続き、10月以降も季節の進みはゆっくりとなりそうです。まだ、しばらく半袖の出番が多くなるでしょう。紅葉の色づきも例年より遅くなる可能性があります。11月になっても東日本や西日本への北から寒気の流れ込みは弱い傾向で、初冠雪など冬の便りは遅くなるかもしれません。

9月は東日本と西日本で降水量が多い傾向

ここ1か月は、台風6号や台風7号の影響で西日本で記録的な大雨となった所がある一方で、降水量が極端に少なかった地方もあります。北陸から東北の日本海側、関東甲信では降水量が平年より少なく、ダムの貯水率が低下している所があります。

9月の降水量は北日本や東日本の日本海側は平年並みとなるでしょう。天気は数日の周期で変わり、恵の雨となることもありそうです。東日本の太平洋側や西日本、沖縄・奄美では太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気や秋雨前線の影響を受けるため、降水量は平年並みか多いでしょう。関東の水がめは多少回復する可能性がありますが、すぐに水不足が解消するわけではありませんので、引き続き節水を心がけてください。

10月・11月の降水量は全国的に平年並みでしょう。

北日本:北海道・東北
東日本:関東甲信・東海・北陸
西日本:近畿・中国地方・四国・九州