本日15日(水)東北南部・北部ともに梅雨入りの発表がありました。これで梅雨入りの発表がない北海道を除くすべての地域で梅雨入りしたことになります。この先、梅雨入りした東北地方では、どのような雨の降り方となるのでしょうか?
気象庁が今月10日に発表したエルニーニョ監視速報によると、2021年の秋からラニーニャ現象が続いており、今後、夏の前半にかけてラニーニャ現象が続く可能性が高い(70%)と予測しています。
ラニーニャ現象が発生している状態の梅雨は、インド洋からインドネシア付近で対流活動が活発になり、雨雲のもととなる暖かく湿った空気が、日本付近に流れ込みやすくなります。このため、梅雨前線の活動が活発となり、降水量は、西日本の太平洋側で平年よりも多くなる傾向があります。
今年は日本の南にある太平洋高気圧が平年よりも北に張り出す傾向にあるため、梅雨前線も平年の位置と比べて北で停滞する可能性があります。
この梅雨前線と暖かく湿った空気の影響で雨雲が発達しやすくなり、従来の「シトシト」と降る梅雨らしい雨ではなく、降るときにはザっと激しく降る「メリハリ型」の梅雨になる恐れもあります。
気象庁から発表された最新の1か月予報によると、この先の東北地方の降水量は平年並みの予想です。ただ、日本では毎年6月下旬から梅雨の末期にかけて大雨による災害が起きていることも事実です。日ごろから
大雨への備えをしておくことが大切になってきます。
※ラニーニャ現象とは?
太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年より低くなり、その状態が1年程度続く現象です。