9月5日に静岡県で発生した竜巻は、ほぼ同時に複数発生した可能性があることが分かりました。
「防災科学技術研究所」は、牧之原市や吉田町などの竜巻被害の現地調査や映像分析を行いました。
被害分布図には、牧之原市で顕著な被害が確認された地域がオレンジ色の2カ所示されています。
このうち、図の下側の被害をもたらした竜巻は北東の方向へ進んでいるため、「ほぼ同時に2つの竜巻が存在した可能性がある」と分析しています。
防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門 下瀬健一主任研究員:
少なくとも牧之原市に関しては(竜巻が)2つあった可能性がある。山のところで木が折れているのを確認しているので、そちらに関しては山を越えて竜巻の被害があったという可能性は高い。
牧之原市から隣の吉田町にかけての被害は直線距離で6㎞から7㎞、幅は最大500メートルの範囲で確認されたということです。