天の川の明るさが季節によって違うのは、なぜなのでしょうか。天の川を観測しやすいのは、夏から初秋にかけての夜空。地球の北半球(日本)が夏のとき、地球の夜側は銀河系の中心方向を向きます。 そのため、多くの星の集まりを目にすることになり、夏の天の川は明るく見えるのです。 反対に、冬は星が少ない銀河系の外側の方向を見ることになり、見つけるのが難しくなります。
8月初旬、天の川が南の空に輝くのは、日没からしばらく経って空がすっかり暗くなる時間帯。天頂付近では、天の川の西側にベガ、左下の東側にはアルタイルが光っています。ベガとアルタイルにデネブを加えた「夏の大三角」から、いて座とさそり座付近へと空を横切る淡い光の帯。夜空の暗さに眼がなれると、天の川の姿が白く浮かび上がってきます。
今は天の川を観測する絶好のタイミング。ぜひ、空気の澄んだ場所で夜空を見上げてみましょう。
参考サイト
国立天文台「天の川全国調査」国立天文台「天の川銀河紀行」アストロアーツ「天文の基礎知識」