納豆の作り方を見てきました。なんとなく健康のために納豆が勧められる理由をもう感じていることでしょう。最後に納豆の力をまとめておきましょう。
◎大豆タンパク質の消化吸収率が高い!
納豆菌は大豆タンパク質を分解しながら増えるため、私たちの体内で行われる消化吸収を手伝ってくれていることになります。納豆菌の助けにより消化吸収できるタンパク質の量が他の大豆製品より納豆は多いということです。
◎整腸作用にダブルの効果!
大豆の豊富な食物繊維が腸内環境を整えます。納豆菌は胃酸に負けることなく腸まで届くため、悪玉菌の活動を抑え善玉菌の活動を助けることでダブルの整腸作用が期待できるそうです。
◎ビタミンの力!?
ビタミンK2はカルシウムの結合を強め骨からカルシウムがとけ出すのを防ぐとされます。また血液を固める力は出血が起こったときに働きます。
ビタミンB6は粘膜を健やかに保つ作用があり、炎症を抑えたり皮膚や髪の毛、爪を作るのにも欠かすことができません。
他にも大豆イソフラボン、リノール酸など身体を整える成分をたくさん持っていることでも「納豆」は知られています。
稲作をはじめた頃からタンパク源となってきた大豆は、「納豆菌」が作る「納豆」の不思議とともに日本人の健康をしっかりと守ってきたことがわかります。
「納豆の日」思いのほか意義ある日だと思いませんか。
参考:
全国納豆協同組合連合会 総監修、宮崎祥子編『納豆の本』岩崎書店
食品成分データベース:日本食品標準成分表2020年版(八訂)・糸引き納豆・挽きわり納豆