武雄市本来の魅力は1300年の歴史をもつ温泉です。観光温泉の町として大勢のお客さまを迎え入れて発展してきた武雄市が作ったのが「武雄市図書館」です。JR西九州新幹線、武雄温泉駅から歩いて15分のところにあります。
この図書館の画期的なことは、コーヒーを飲みながら館内で本が読める、ということです。
図書館といえば、基本的に飲食は禁止。ここ「武雄市図書館」は館内にスターバックスコーヒーがあり、そこで買ったもの限定ですが、飲みものであれば閲覧スペースで飲むことができ、また食べものもテラス席や指定された場所であれば食べることができる、という全国的に見ても珍しい図書館なのです。
実はこの図書館、運営が「蔦屋書店」と同じということで、銀座や代官山、二子玉川の「蔦屋書店」と共通したコンセプトだと知ると「なるほど」と納得できます。
魅力は建物にもあります。ゆるやかなカーブを描く壁面は広々とした吹き抜けになって天井まで続き、すべて書棚となって本がずらりと並んでいます。その広がるさまを見れば感動が湧くことでしょう。1階の広いスペースでは大小の棚を利用したレイアウトに本が展示され、ゆったりと歩く時には足を止めたりしながら本を選ぶ楽しみを味わえます。
施設は他に「こども図書館」「歴史資料館」「シアター」をそなえ、ワークショップなど催し物も活発に行われているようです。本を集めた図書館というよりは、本を中心として色々な興味を持つ市民の楽しみを引き出して結びつける、そんな場所になっているのでは、と感じました。
伝統を持つ温泉街に都会的なコンセプトでつくられた図書館、どちらも身体も心も共に癒してもらえそう。ならば「行く価値あり」ではありませんか。
参考:
【武雄市図書館】【武雄市観光協会】