「CA」とは、Controlled Atmosphere(調整された空気)の略で、最近、CA貯蔵という方法で、野菜や果物を人工的に管理して、鮮度の低下を抑制する貯蔵法が各地で行われています。
従来は温度と湿度を調整して貯蔵されていましたが、CA貯蔵では温度と湿度のほかに、空気中の酸素や窒素、二酸化炭素の濃度を調整し、青果物の呼吸を最小限に抑制して鮮度の低下をおさえます。これにより長期の保存が可能になるだけでなく、糖度が増加して甘みが増す場合もあり、旬以外の時期にもおいしい野菜や果物を食べることができるようになりました。ジャガイモやリンゴ、ミカン、カキ、ニンジン、ハクサイなどの保存に利用されていて、北海道では千両梨もCA貯蔵されています。
秋が旬の千両梨ですが、CA貯蔵によってシャキシャキ、シャリシャリとした食感が変わることなく、冬にもおいしく食べることができるというわけです。
参考
ホクレン:
よくねた千両梨ホクレン:
よくねた野菜フジプラント㈱:
“CA貯蔵”とは千両梨のほとんどが北海道の余市で栽培され、それが冬にも食べることができるなんて、まさに“幻の梨”。見た目は洋梨、食感は和梨のような、ビッグサイズの千両梨。一度食べてみたいものですね。