ダチョウの卵は、なんとニワトリの卵の約20〜25倍の大きさ。ぐり・ぐらのサイズと比較すると、やっぱりあれはダチョウの卵…⁉︎ ところで、ダチョウの卵ってどんな食材なのでしょうか?
ぐり・ぐらは、割れてしまうのを恐れて卵を持ち帰るのを断念しましたが、ダチョウの卵はかなり頑丈なようです。人間が割るにも、手では無理。ハンマーでトントン叩いてヒビを入れながら上部に穴を開ける必要があります。そんなカラからヒナは出てこれるの⁈ と心配になりますが、内側からは多少割れやすかったり、ヒナの口がそれ仕様(突起つき)になっていたりで、半日くらいがんばって脱出しているようです。ゆで卵にしたら、中まで熱が伝わるのに長い時間が要りそうですね…。
割ると、黄身も大きいですが白身のあまりの大量さにビックリ!! 目玉焼きでは白身が固まるのに数十分かかります(調理器具によって変わります。加熱によってはグミのような食感になることも)。ぐりは、ネズミの手におさまる小さな泡立て器を使って立派なカステラをつくりましたが、お菓子をつくる場合も、粘り気のある白身をしっかり泡立てるのはなかなか大変なようです。
何にせよ、抱えてみたり割ること自体がイベント。混ぜて巨大玉子焼きや巨大オムレツにするだけで充分堪能できますし、分けやすいと思います。もちろん、ぐり・ぐらのように腕に覚えのある方は、ぜひ巨大カステラづくりに挑戦してくださいね♪ 気になる卵のお味は…親鳥のイメージや見た目のインパクトに反して、鶏卵よりあっさり! 大きさを楽しみつつ、お子さんやご高齢の方もペロリと食べやすい優しさなのです。
ダチョウは環境適応力も高いようで、北海道から沖縄まで日本各地で飼育されています。卵とともに、ヘルシーさで話題のダチョウ肉を味わえる牧場もありますよ。通販では、ダチョウの卵はホームパーティーなどのびっくりメニューとしても人気だそうです(卵のカラだけ販売されていることも…車をつくっても乗れないサイズの方には、アート系がおすすめ。陶器のような質感なので、アロマスタンドなどつくると素敵ですね)。食べてみた〜い!という方は、千葉県・茨城県の『
ダチョウ王国』や沖縄県の『
ダチョウらんど沖縄』など、ダチョウ牧場の公式サイトもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。ダチョウの卵、知られざる魅力がまだまだありそうですね!
《参考文献・サイト》
『ダチョウ力』塚本康浩(朝日新聞出版)
『
ダチョウ抗体マスク 公式サイト』
『ぐりとぐら』中川李枝子と大村百合子(福音館書店)
『ぼくらのなまえはぐりとぐら』福音館書店「母の友」編集部 編(福音館書店)
『
福音館書店 公式サイト』