太陽系の8つの惑星のうち、いちばん太陽から遠い星です。
天王星よりさらに深い青色で、細い輪が5本あります。大きさは天王星と同じくらい、惑星としてもよく似ているため「ふたご星」などと呼ばれたりもします。地球から見るとどちらも小さいけれど、実際は大きな星です。
美しく静かな風情を醸していますが、近づいてみると、海王星には太陽系いちばんといわれる強風が吹いています。ひょっとしたら、黒っぽい「大暗斑」も見られるかもしれません。これは巨大な風のうずで、伸び縮みしたり消えたかと思うと別の場所に現れたりと神出鬼没。 また星の内部では、まわりから押しつぶされてできたという大きなダイヤモンドがゆっくりと降っているようです。濃青の惑星にはロマンがいっぱいです。
海王星最大の衛星トリトンは、なんと−235℃を記録した太陽系でもっとも寒い星。クレーターがないように見えるのは、氷を噴出する火山によって地表が氷で塗り替えられているからなのだそうです。間欠泉や、マスクメロンのような網目模様の地形、長い溝や平原など、観光スポットも充実しています。トリトンは、いずれ海王星の環になってしまうかもしれないそうです。衛星に降り立って、太陽系最果ての惑星の姿をしっかりと眺めておきたいですね。
惑星観光、いかがでしたか? 宇宙開発はまさに日進月歩。行ってみたい星の未来の人気スポットを、妄想旅行でひと足先に楽しんでみてはいかがでしょうか。
<参考サイト・文献>
JAXA 国立天文台 アストロアーツ『惑星MAPS〜太陽系図絵〜』宇宙兄さんズ(誠文堂新光社)
『太陽系観光旅行読本』オリヴィア・コスキー&ジェイナ・グルセヴィッチ/露久保由美子 訳(原書房)
『宇宙旅行』中川人司 監修(株式会社 G.B.)