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    異例の残暑で衣替え進まず“客離れ”「絶望的」クリーニング店の嘆き 四季が“五季”に?…秋冬モノの商品展開にも異変が

    東京・品川区のクリーニング店の店内ではお客さんに電話をかけ、“あるお願い”をしていた。

    小林ランドリー工場:
    「7月7日にお預かりしたダウンがまだお店にありまして・・・」

    クリーニング済みの秋物や冬物の衣料を引き取りに来るよう“催促”していた。

    喜多川楓ディレクター:
    春頃に出された秋物、冬物の衣類ですが、長引く暑さのせいか、まだ取りに来られていないお客さんもいるようです

    店の保管場所には、コートや革ジャン、そして冬用の布団などがギッシリ…“異例の残暑”の影響が、町のクリーニング店を直撃していた。

    小林ランドリー工場・小林史明社長:
    9月に入っても、まったく夏のママという感じで、なかなかお客さんの方が率先して衣替えをする時期ではまだない

    夏が終わらず衣替えが進まないため、客が離れ“絶望的な売り上げ状況”だと嘆いていた。

    小林ランドリー工場・小林史明社長:
    (お客さん)めちゃくちゃ少ないですね。季節の変わり目、四季が本当に重要で、そこで品物が動くので、いま“二季”みたいな感じじゃないですか、夏か冬かで、そうなるとやっぱり厳しいは厳しい

    クリーニングを依頼されるのは常連客からのワイシャツばかり・・・ 

    (Q.冬物を取りに行く気持ちには?)
    ならないですよね、普通。僕も嫌ですもん、いらないですよね(笑)

    9日も東京・八王子では、猛暑日一歩手前の34.9℃まで気温が上昇。東京・銀座で話を聞くと…。

    80代:
    (電車降りたら)サウナに入ったかと思ってびっくり。毎日が熱中症かと思う
    20代:
    まだ衣替えできてないです。

    年々“長期化していく夏”に対応すべく、アパレル業界にも、変化が起きていた。

    東京・銀座のブランドショップへ向かうと、店頭に並んでいたのは、秋らしい茶色のジャケット。ところが、手に取ってみると意外や意外・・・

    喜多川楓ディレクター:
    触ってみますと、すごい滑らかでとても薄いです

    秋を感じさせる色合いにも関わらず、生地は透け感があり薄い“夏素材”が使われていた。

    GLOBAL WORK GINZA店・柿本奈穂さん:
    ここ数年、夏の気温がどんどん高くなって、9月も猛暑日みたいなのが続いているところもあって、2024年より2倍の商品数を晩夏アイテムで取りそろえている

    アパレル業界ではこれまで春・夏・秋・冬の四季に合わせて商品を展開していた。

    しかし長期化する夏を2つに分け“五季”と捉え、猛暑が続く9月に合わせて新商品を投入する新たな動きが広がっていた。

    女性客①:
    (商品を見て)秋っぽいというか栗色っていう感じですね。見た目は秋だけど、(触って)あれ?薄い。夏の羽織り物って感じですね。
    女性客②:
    いいアイデアじゃないですかね、暑かったら脱いで。

    季節を“五季”と捉える動きは広がり「洋服の青山」でも“秋色夏素材”をテーマに、秋服と夏服をミックスした商品開発を加速させていた。

    青山商事 商品第一部・谷本つくしさん:
    やはり秋が短くなってすぐ冬になって、冬が来たと思ったら、春が短くすぐ夏みたいな気候になっているので、今回のように素材を変えて、季節を感じられるような企画は今後も行いたい

    (「イット!」9月9日放送より)

    異例の残暑で衣替え進まず“客離れ”「絶望的」クリーニング店の嘆き 四季が“五季”に?…秋冬モノの商品展開にも異変が

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