
2025年4月18日、愛知県の東三河地域の水源となる「宇連(うれ)ダム」の水位が低下していることを受け、豊橋市など5つの市で「5%の節水」が始まりました。豊川用水ではこれまでに度々、渇水が起きていて、農家からは不安の声も上がっています。
■貯水率は35.9%まで低下…豊橋や豊川等で節水が始まる
豊川の上流にある、東三河の水がめ「宇連ダム」の水位が低下していることを受け、豊橋市など5つの市では18日午前9時から、「5%の節水」実施に踏み切りました。
2024年10月に撮影された宇連ダムの写真では、水がたっぷりと貯まっていましたが…。
2025年4月17日に撮影された写真では、水位が大きく下がっていて、その違いは歴然です。今は、岩がむき出しになっているのが分かります。
2024年12月以降、豊川の流域では雨が少なく、それに伴って宇連ダムの貯水率も減り続けていて、4月18日午前0時時点で35.9%まで低下しました。
2024年の同じ時期と比べて、貯水量は半分以下となっています。
■農家「雨を願うだけ…」これまでも度々発生した渇水
豊川用水は1968年に完成し、東三河の産業発展に大きく貢献してきました。
しかし、2013年の渇水では、市民プールが営業中止となるなど、節水は発生するたびに市民生活にも大きな影響を及ぼしてきました。
豊橋市にある浄水場の管理室では18日朝、圧力を調整する作業が行われていました。
水資源機構 豊川用水総合管理所の副所長:
現在も降雨が少ない状況です。今後もまとまった降雨がない状況であれば、現在の節水率に関して必要に応じて変更していかなければならないかと思っております。みんなで力を合わせて節水に取り組むことが一番の策かなと。
今回、2019年以来6年ぶりとなる「節水」。気になるのは、これから始まる田植えなど、農業への影響です。今後の雨次第では、深刻な水不足に直面する恐れもあります。
新城市の農家:
田んぼも畑もそうなんですが、水がないと耕作できませんから。渇水になると大変だなと。雨を願うだけですよね。
(東海テレビ)