2日、東京都内で1人が熱中症の疑いで救急搬送されました。
午後2時過ぎの東京・豊洲では、ノースリーブや日傘などで暑さに備える人の姿が目につきました。
2日の東京都心の最高気温は25度。
5日ぶりの夏日となりました。
豊洲では「今日めちゃくちゃ暑くて、昨日とか夜寒かったのでびっくり」といった声が聞かれました。
猛暑が予想される夏の観光シーズンを前に、“東京のハワイ”とも称される伊豆諸島の三宅島で気になる異変が起きています。
コバルトブルーの美しい海。
大きなウミガメにも出会えるダイビングスポットとして人気の島です。
しかし、その海中には辺り一帯白くなっているエリアがあります。
白くなっているのは全てサンゴ。
こうなる前は鮮やかなエメラルドグリーンでしたが、現在は大部分の色が抜けてしまっています。
今、三宅島の海で起きている異変が、このサンゴの白化です。
三宅島アカコッコ館・内藤明紀さん:
白化が長く続いてしまうと栄養が取れず、最後は力尽きて死んでしまう。
それを招いたのは海水温の上昇です。
一般的にサンゴにとっての適正水温は25度から28度ですが…。
三宅島アカコッコ館・内藤明紀さん:
去年7月の終わりぐらいには(海水温)29度を超えていて、8月の頭から中旬ぐらいは(海水温)30度を超えていたということが続く。
30度以上の海水温が続いたことから、サンゴと共生する褐虫藻という植物プランクトンがいなくなり、白化が進行。
その期間が長く続くとサンゴは栄養を取れなくなり死滅してしまうということです。
夏の観光シーズンへの影響も心配されています。
三宅島アカコッコ館・内藤明紀さん:
サンゴが伊豆諸島でも1番大きいとか1番きれいとかって言われているので、サンゴも非常によく見られるので、ダイビングのポイントとしても、とても重要なポイント。
日本近海の海水温にも影響を及ぼす暑さ。
今週の東京都心は4日から気温が急上昇し、5日と6日には真夏日が予想されていて、熱中症に注意が必要です。