
トカラ列島近海を震源とする地震は、発生から10日目となりました。
震度1以上を観測する地震は660回を超え、昼夜を問わず起きる地震に、悪石島の住民からは不安の声が聞かれました。
トカラ列島近海では30日も地震が相次ぎ、30日午後0時36分には鹿児島県十島村で震度4を観測する地震がありました。
6月21日に始まった一連の地震は23日に180回を超え、その後、回数が少なくなる日もありましたが、29日は94回まで増え、30日は午後5時までに38回と増減を繰り返しています。
十島村の悪石島で漁業を営む有川和則さんに話を聞きました。
十島村悪石島の漁師・有川和則さん
「睡眠不足。ちょっとした揺れでも目が覚めるのが一番こたえる。妻も体調を崩してしまった。夜に眠れないのは皆さん一緒だと思う。家具を固定しました。テレビも台から下ろした。精神的に参っている人もいると思う。これ以上悪くならないためにも地震が早く収まってほしい」
気象台は当分の間、強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。