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2019年 春の花粉飛散予測(第2報)
~“多かった前シーズン”よりは少ないが、広い範囲で例年より「やや多い」飛散量に~
花粉シーズンは2月中旬に九州や四国、東海、関東地方の一部からスタート

  • 広い範囲で前シーズンより少なめだが、例年よりやや多い
  • 飛散開始時期は西日本と東日本で例年より5日ほど遅い
  • 飛散開始※前からわずかに飛び始めるため、早めの対策を

※飛散開始日:1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日

1.2019年シーズンの花粉飛散傾向

2019年春の花粉飛散量は、例年比でみると、東北から近畿、九州はやや多い地方が多く、中国地方では多いでしょう。四国は例年並みとなりそうです。北海道は例年を下回るでしょう。
一方で、前シーズンと比べると、北海道から関東甲信、東海は少ない傾向ですが、北陸ではやや多い見込みです。秋田県では前シーズンの飛散量が少なかったため、前シーズンと比べて「非常に多い」と予測しています。
2019年の花粉飛散量(例年比)

2019年の花粉飛散量(例年比)

2019年の花粉飛散量(前シーズン比)

2019年の花粉飛散量(前シーズン比)

前シーズンの花粉の飛散量は、全国的に例年よりも多くなりました。前シーズンの特徴として、ヒノキ花粉の飛散量が多い傾向があり、東京ではヒノキ花粉が過去10年で最も多く飛散するシーズンとなりました(例年比約4.9倍、2017年シーズン比約4倍の飛散量、日本気象協会の観測地点調べ)。
今シーズンの予測に向けて花芽調査を行ったところ、ヒノキの花芽の生育が前シーズンほどではないことが分かりました。このため、今年のヒノキ花粉の飛散量は前シーズンより少ないと予測します。

2.各地域の2019年シーズンの花粉飛散傾向

地方 飛散量
(地方平均値%)
2018年夏の気象
例年比 前シーズン比 気温 降水量 日照時間
北海道 少ない
(60%)
少ない
(50%)
平年並 かなり多い 少ない
東北 やや多い
(120%)
やや少ない
(70%)
かなり高い 平年並 平年並
関東甲信 やや多い
(110%)
少ない
(60%)
かなり高い 平年並 かなり多い
北陸 やや多い
(140%)
やや多い
(140%)
かなり高い 平年並 かなり多い
東海 やや多い
(110%)
少ない
(60%)
かなり高い 平年並 かなり多い
近畿 やや多い
(110%)
前シーズン並
(100%)
かなり高い かなり多い かなり多い
中国 多い
(160%)
前シーズン並
(90%)
かなり高い 平年並 かなり多い
四国 例年並
(100%)
前シーズン並
(90%)
かなり高い かなり多い 多い
九州 やや多い
(130%)
前シーズン並
(100%)
高い 多い 平年並

【花粉の種類について】
 北海道はシラカバ、その他はスギ・ヒノキ花粉の飛散量を表します。

【飛散量に関する言葉の説明】

非常に多い :前シーズン (例年)の200%以上
多い :前シーズン (例年)の150%以上200%未満
やや多い :前シーズン (例年)の110%以上150%未満
前シーズン(例年)並 :前シーズン (例年)の90%以上110%未満
やや少ない :前シーズン (例年)の70%以上90%未満
少ない :前シーズン (例年)の50%以上70%未満
非常に少ない :前シーズン (例年)の50%未満

 前シーズン:2018年シーズン飛散量
 例年:過去10年(2009~2018年)の平均値

【2018年夏の気象に関する言葉の説明】
 平年:1981~2010年の平均値

3.2019年シーズンの飛散開始時期

スギ花粉の飛散開始は、関東から近畿、中国、四国地方、九州で、例年より5日ほど遅くなるでしょう。2月中旬に九州や四国、東海、関東地方の一部から花粉シーズンがスタートする見込みです。
2019年の1月から2月は、気温が北日本ではほぼ平年並み、東日本は平年並みか高く、西日本は平年より高くなる予想です。冬に気温が高めで経過する見込みのため、スギの雄花の休眠打破が遅れ2019年春のスギ花粉の飛散開始は、東日本と西日本で例年より遅くなるでしょう。
スギ花粉は、飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます。2月中旬に飛散開始が予測される地域では、1月のうちから花粉対策を始めるとよいでしょう。
2019年スギ花粉前線(2018年12月12日発表)

2019年スギ花粉前線(2018年12月12日発表)

4.日本気象協会の花粉飛散予測とは

日本気象協会は1990年からスギ花粉の飛散予測を発表しています。日本気象協会の花粉飛散予測は、前シーズンの花粉飛散結果や今後の気温予測などの気象データをもとに、全国各地の花粉研究会や協力機関からの情報、花芽の現地調査の結果などをふまえて予測しています。
花粉の元となる植物の育成には、前年夏(6月~8月)の気象条件が大きく影響します。気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の花粉の飛散数が多くなるといわれています。花芽は夏の早い段階で育つため、日本気象協会の花粉飛散予測では6月と7月の気象条件を特に重視して予測を発表しています。
日本気象協会の花芽調査では、スギやヒノキなどの植物に詳しい「植物のプロ」や、花粉の研究に長年携わっている学識者の協力を得ながら、その土地の気候や地形を知る「気象のプロ」による定点観測を重視しています。

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